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>全食材一覧ページサラダチキンが苦手な人でも食べられるように鶏むね肉のハムを茹でずに焼いて作ります。ローストチキンの応用です。
この料理のポイントの一つは塩。
まずは量。塩分量は1%程度。仮に1000gなら10g(小さじ2)。250g×2枚で500gならちょうど小さじ1。
1%の塩というのはけっこう多く、こういう時の塩は「思ったより3倍振れ」とか「5倍振れ」と言われたり。 つまりはじめての場合、振りすぎかな?と思うくらいでも大抵大丈夫。「気持ちよくなるくらい豪快に振る」。 でもとにかく計量するのがおすすめ。
そして塩してからの時間。いろいろ試した結果、半日(6時間くらい)以上置くとよい感じ。私は丸一日とかが多い。前日の夜に振っておき、翌日の夜に焼くなど。
塩して時間を置く効果は以下。
ただどうしても急ぐ場合、1~2時間後に焼きたい場合もあるかと思うので以下参考。
1時間後の状態。まだ塩の粒が表面にうっすら。
下は2時間後。肉の表面に塩の粒はなくなる。
2時間で表面の塩が目立たなくなるものの、焼いてみるともっと時間を置いたものに比べてイマイチ(中央への塩のしみ込み具合や肉の食感、臭みなど)。なので急いでいても3時間以上は置きたいと思っている。
なお見た目のポイントとして、鶏肉から出てきた水分が膜のように全体を覆うようになっているとよい。上の2時間の写真でもだいたいこの条件は満たせている。ローストチキンの場合この膜は大切なのでふき取ったりしない(膜が焼きをきれいにしてくれる)。ただ本レシピはどうせ酒か水を入れて蒸してしまうのでこの理由はそこまで関係ない。
油少々を敷き、フライパンで焼いていく。完成したときの肉の中心温度が68℃くらいを目指す。※焼く前に常温に戻しておくと焼きやすいが衛生面に注意。
中心温度…食品の中心の温度。鶏むね肉を塊で焼く場合で言えば、分厚いほうの真ん中らへん。
この手の料理は職人的カンでわかる人以外は中心温度計を使うのがお勧め。ギリギリの加熱の点を狙うため。安全上65℃以上にはしたいが、70℃以上になるとだいぶ食感が悪くなる。
安全上、肉の中心の温度が65℃以上になるように仕上げること。
できるだけ厚手のフライパンがおすすめ。
こしょうは最初から振ってしまうと焦げる。というか挽きたての胡椒の香りを活かしたいなら焼きあがった後に振る方がよい。このレシピではこの点は重視せず、均一にしたいのでここで振ってみている。なお、こしょうは振らず塩のみでもOK。
焼きや放置について、〇分などの時間を書いているが、あくまで目安。肉の大きさや状態、使うフライパンや火力など家庭によって変わる。この通りにやれば安全に出来上がりますというものではない。
最終的には温度計を使って確認するか、焼き上がりを触った感触や目視(切ったとき内部に赤い部分がないか)で確認!
※この5分後の状態は肉の中心温度が30℃台~40℃台くらい。
なぜ再加熱?→再点火する理由はフライパン内部の温度が下がりすぎてしまうため。ガス代節約のためにも最初の加熱以降は放置で仕上げたいが、途中再加熱1回でいい感じに仕上がることがわかった。
※この時点で肉の中心温度は60℃前後
※この時点で肉の中心温度は65℃~70℃の間くらい。
我が家では多めに作って冷凍してロースハムなどの代わり。
なお万一中心部分が生っぽかったらスライスした後軽くフライパンで焼く(しっとり食感はなくなるがこれはこれでおいしい)か、塊のままレンチンなどで対応。なお追加のレンチン加熱はたいてい残念な食感になる。
フライパンで作る場合のローストチキンの焼き方を応用してみた。
焼きの理由は、よくあるジップロックでつくる鶏ハムは肉臭いのが苦手なので。私はコンビニのサラダチキンのにおいでも気持ち悪くなることがある。焼きでも中心温度を上げすぎず薄くスライスすれば十分な柔らかさ。また焼きの効果で旨味と香ばしさがアップ。焼きといっても実際は蒸しと余熱(温度)がカギ。
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